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問い合わせにつながる「加工事例」の書き方 — 調達担当者は何を見ているか
製造業のWebサイトで、会社概要の次に見られるページはどこかご存じでしょうか。当社が保守運用している約60サイトのアクセスデータでは、加工事例(製作事例)ページが圧倒的な1位です。
にもかかわらず、多くのサイトの事例ページは「製品写真と一言キャプション」だけで終わっています。これでは調達担当者の判断材料になりません。
調達担当者は「自社の案件を任せられるか」を判断したい
事例ページの読者は、いま手元に図面を持っている調達担当者・設計者です。彼らが知りたいのは次の一点に尽きます。
「うちのこの案件、この会社にできるのか?」
この問いに答えるためには、事例に次の項目が揃っている必要があります。
事例に必ず入れるべき7項目
- 材質・板厚:SUS304 板厚1.5mm、A5052 t3.0 など具体的に
- 寸法:W400×H600×D200mm のように
- 加工内容:レーザー切断・ベンダー曲げ・TIG溶接 など工程で書く
- 使用設備:設備の型式まで書くと信頼性が上がる
- ロット:1個なのか、100個なのか
- 納期:実績ベースの営業日数
- 用途・業界:食品機械向け、半導体装置向け など
この7項目は、調達担当者が見積依頼を出す前に確認したい項目そのものです。
「難しかった点・工夫した点」が差別化になる
スペックだけなら競合も書けます。差がつくのは現場の言葉で書かれた工夫です。
板厚1.5mmのSUS304は溶接歪みが出やすいため、治具で拘束した上でパルスTIGを使い、歪み取り工程を省略できた。
このような一文があるだけで、「現場が分かっている会社」であることが伝わります。営業担当ではなく、実際に加工した職人さんに話を聞いて書くのがポイントです。
まとめ:事例は「数」より「粒度」
事例が3件しかなくても、上記の粒度で書かれていれば問い合わせにつながります。逆に50件あっても写真だけでは意味がありません。まずは自信のある案件を3件、丁寧に記事化することから始めてください。